2015年10月20日火曜日

魁!日ユ同祖論フルボッコシリーズ その5

魁!日ユ同祖論フルボッコシリーズ その5
カタカナはヘブライ文字ではありません〜コカコーラ編〜

twitterで「#日ユ同祖論」のタグをクリックすると
このツイートを見つけた→リンク

神道とユダヤ教(6)無視できない共通点 -
●探求三昧 by N.Momose● 何でも探求するブログ :
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/touch/...

カナの起源とへブル文字。八咫の鏡の件は興味津々。 
#オカルト #日ユ同祖論

「真理を得たいから、分かち合いたいから、はてない探求」だそうだ。
その真理とやらが日ユ同祖論にあると主張しているブログ記事らしい→リンク
「神道とユダヤ教(6)無視できない共通点」
http://tankyu.hatenablog.com/entry/20110306/israel

少なくともこれだけは言えるというポイントをまとめてみたい。
それは、以下の3つのものだ。
ユダヤ教と神道
聖書と古事記・日本書紀(特にイスラエル12支族と天皇家の系図)
ヘブル文字(アラム文字)とカタカナ・ひらがな


ユダヤ教?神道?聖書?古事記?日本書紀?
全部、何かしら問題を抱えているものばかりじゃないか

改竄疑惑、乗っ取り疑惑、捏造疑惑etc.
ご存知ないのかしら?

YOUの考える伝統は伝統じゃない! m9( ゚д゚)ビシッ!!

日本の自称伝統がいかに改竄され、いかに捏造まみれなのか
それはまた追々書く。今日はヘブライ語関連の話題の前に
古事記についてのみ軽く触れておく。

たとえばフェイド大帝のツイートより→リンク 

フェイド大帝曰く

最近、古事記偽書説を知らないのに
神道を語りたがる奴が増えてるのが気になる。
江戸時代以前の注釈書って無いんだよなぁ〜

六国史はちゃんとあるのに。

古事記偽書説についてはwikiの古事記のページにも登場する


『古事記』には、近世以降、偽書の疑いを持つ者があった。
賀茂真淵(宣長宛書翰)や沼田順義・中沢見明・筏勲・

松本雅明・大和岩雄・大島隼人らは、
『古事記』成立が公の史書に記載がないことなどへ

疑問を提示し、偽書説を唱えている

序文偽書説の論拠の一つに、『古事記』以外の史書

(『続日本紀』『弘仁私記』『日本紀竟宴和歌』など)では
「太安麻呂」と書かれているのに、『古事記』序文のみ

「太安萬侶」と異なる表記になっていることがあった。
ところが、1979年1月に奈良市此瀬(このせ)町より

太安万侶の墓誌銘が出土

どうもこれは竹西英夫という人が茶畑を掘り起こしたら

太安万侶の墓を発見し木棺に入った人骨と、
墓誌の銘文を発見したらしい。
奈良県公式HPにも解説のページがある→リンク
 

竹西さん自身は2012年12月10日に老衰で永眠→リンク
奈良新聞の記事だが、葬儀・告別式は
「神式により営まれる」云々と書いてある。
ここ がどうやら葬儀・告別式を行った
「ベルコ奈良駅前ホール」らしいが葬儀スタイルについて
「仏教,神式,キリスト式,無宗教,家族,一般葬,社葬,その他」と
書いてある。
無宗教だってあるのにわざわざ神式を選ぶというのは
何か神道or神道系の新興宗教でも信心していたのか?
微妙に臭う所ではあるがこれ以上は不明。
(注:神道そのもの、及び教派神道等の神道系の新興宗教は
基本的にどれもこれも悪質なカルトと思った方がいい)

また竹西さんはあくまでも墓を掘り当てただけであり
あの発見で偽書疑惑は晴れた訳ではないと主張する人もいる。
太安万侶の実在が証明されたんだとしても
その実在した人物が偽書を残していたら?という事だ。
例えばこういうHPもあり→リンク
いまだ偽書説が完全敗北したとはいえないと主張している。

真贋論争はさておき、古事記そのものは江戸時代には既に存在した。
例えば本居宣長は古事記ラブで「古事記伝」という本も書いている。
しかし・・・本居宣長、こいつは臭い。

色々な悪事の元ネタを辿って行くと結構名前が出てくる。
それからこの本居宣長の自称弟子の平田篤胤。こいつも悪質。

例えばここなど参照→リンク
だいたい殆どコイツの所為にしておけ。皇国史観の祖「平田篤胤」
と題したブログ記事だ。

そういう内容は追々記載するとして、本日のテーマの
日ユ同祖論に戻ろう。

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冒頭で紹介したブログより引用


古代イスラエルと日本の関係を長年研究されている
ユダヤ系米国人ラビ・マーヴィン・トケイヤー氏は、
初めて来日した時にコカコーラの看板を見て、
それを「ヘブル語で」読めてしまったという。
もちろん左右逆に読んでだが。
それだけ、カタカナがヘブル文字に意味も形も似ているということだ。
こういうことが偶然で起きる確率は?


成程。そう来たか。確かにコカコーラなら読めなくもない。
ヘブライ語風に書くとこう→「כקכל」だ。


(注:これは正式なヘブライ語の綴りではない。

正式な表記は後で紹介する)

コと「כ」(カフ)は確かに似ている。これは以前も書いた。
カと「ק」(クフ)は・・・むしろ「ア」だが多少は似ている。
ラと「ל」(ラメッド)・・・むしろ「ら」だが、多少は似ている。

確かに偶然以上の何かを期待させる組み合わせではある。
だが、問題なのは毎度毎度こいつら工作員は、
人に厳しく自分に甘い」という点だ。
自分の主張をゴリ押しするためなら、
都合のいい条件をセットアップしている。

例えば「コカコーラの看板を読んだ」という時点で

ご都合主義ではないのか?
余りにも都合のよすぎるヒントが多数あったと思われるので列挙する。
(1)カタカナで「コカコーラ」と5文字書いてあるだけで
 それ以外はロゴも写真も何もない。そんな看板があり得るか?
 どこのどういう看板を見たのかは知らないが
 道路標識じゃあるまいし、

 そんなカタカナ5文字でオシマイなんて看板は無いはずだ。
 常識的に言って、コカコーラの看板にはありがちな
 赤を基調としたカラーリングだったのではないか?

 (2)単なるカラーリングだけではなく、お馴染みの
  Coca-Cola のロゴがデカデカと書いてあったのではないか? 
(3)コーラの商品写真すら添えられていたのではないか?
(4)上記の通りコカコーラならヘブライ文字との組み合わせでも
 特に都合のよい組み合わせだ。
 「ポカリスエット」「アクエリアス」その他無数にある
 カタカナの単語が同様の難易度とは思えない。
 例えば「ポ」とそっくりな形のヘブライ文字なんかあるのか?
 あったら是非教えてくれ。ちなみに発音の「p」を担当する
 ペーはこれ→「פ」。これがポに限らずパピプペポのどれかに
 見える奴は眼科に行って来い。
(5)コカコーラは超有名ブランド。遠くから見ても一瞬しか見なくても
 すぐにそれと気付くようにデザイナーさんが
 懸命に工夫を凝らした看板のはずだ

こんな甘々な条件でたったひとつクリアできたら、もうドヤ顔か。

もしも・・・

「コカコーラ」をユダヤ人が読めたのは
特別にハードルが低かったせいではない、
そもそも平仮名カタカナとヘブライ文字は
偶然と切って捨てられないほど似通っている所に原因がある
・・・と主張するのなら
それなら逆に日本人がヘブライ語読めないとおかしいではないか。


そこで聞きたい。これ→「קוקה קולה」が読めるか?
これはヘブライ語でコカコーラだ。

冒頭で紹介したヘブライ語風な表記ではなく正式の表記だ。
嘘だと思うのならコピペしてgoogle検索してみればいい。
クソラエルのコカコーラがトップでヒットするから。→リンク

だが、正直な所を話してほしい。

このブログの読者はこれ→ 「קוקה קולה」 読めないはずだ。
何なら家族か友人にこの8文字をコピペしたメールを送って
「これ読める?」と聞いてみたらいい。
グーグル検索した人は別にして
「何これ?」 「は?こんなの読めないし」 と連戦連敗のはずだ。

しかしこのヘブライ文字が読めなかった人でも

次の写真を見せたらどうだろう?


先程のクソラエルのコカコーラのHPのスクショだ。
これなら「何の写真だと思う?」と聞いても
「コーラでしょ?」と正解続出のはずだ。
だが、全く同じHPを多少拡大したコレを見てほしい。



どこが「コカコーラ」という文字なのか指で押さえてみろ
と言われて迷わず指させる人が一体何人いる?
どうした?ヘブライ文字とカタカナは似てるんじゃなかったのか?
ましてや、ついさっき私のブログで正解のヘブライ文字を
紹介した直後なので、諸君は一般の日本人よりも
正解を出しやすいはずだが?
このブログ記事を上に戻って「コカコーラ」のヘブライ語表記を
確認し直さないと答えられないだろう? 

一方こちらは日本のコカコーラのHPのスクショ

どうだ?これならどこが「コカコーラ」という文字か
指でおさえろと言われても簡単だろう?
あまりに簡単すぎて何かのヒッカケかと疑心暗鬼になるぐらい
簡単なはずだ。

この難易度の開きは何なのか?
要するにヘブライ語とカタカナなんて完全に別物という
それだけの話じゃないのか?

尚、今日のブログ記事の末尾にはヘブライ語版の
「コカコーラを探せクイズ」の正解を添付しておくから
後で答え合わせをしてみたらいい。
答え合わせ以前にギブアップ続出だと思うけど。

「看板を見てコカコーラが読めた」などと主張する、
ラビ時計屋の主張なんぞこの程度の屁理屈でしかない。
純粋に文字を読むだけじゃなくて、

イラストだの英語のロゴだの特盛りのヒントを
もらっておきながら完全無視。随分ご都合主義じゃないか。

それだけご都合主義な条件を整えておきながら

>こういうことが偶然で起きる確率は?
 

などと、思わせぶりなひと言で印象操作するのは随分卑怯な話だ。

先程のブログ記事に戻ろう。いくつか日ユ同祖論を考えるうえでの
ポイントが出てくる。

ヘブル文字とカタカナ・ひらがなを比較する場合に、ひとつ重要な点がある。
それは、ニクダー(nikkudim)という母音記号のことだ。
これが使われ始めた時期について調べてみたところ、
諸説あるが、およそ7〜9世紀頃に考案されたものだという。
もし仮に古代の日本にイスラエル10支族の末裔が訪れたとして、
まだニクダーというものが使用されていなかったのではないか。


自爆乙。以前みのもんたが司会したテレビ番組を

批判した時にも書いたが日ユ同祖論はニクダーや筆記体等
何百年も過ぎてからやっと登場したものを前提にして
シレっと話を進めている事が多い。
逆にそういう後世になって登場したものを除外して
純粋に紀元前の状況で考察すると日本語とヘブライ語の共通点なんぞ
誤差の範囲内でしか見つからない。

ニクダーとは以前も説明したがヘブライ語の母音記号。
元々ヘブライ語は母音の発音はあるが、
それを文字には表さないという言語であった。
子音しか記載しないのだ。日本語に喩えるなら、
「ggrks」と書いて「ググれカス」と読むようなもの。

しかし、「失われた十部族」が紀元8世紀に行方不明になってから
千年以上経過した頃、丁度、日本でひらがなが使われ始める頃に
ユダヤ人の間では、伝統的な子音のみを表記する方法が
立ち行かなくなっていた。
正しい発音が段々失伝してしまっているという事態に直面した。
例えば「ggrks」を「ぐぐれかす」と読むのか、

「ががれけさ」と読むのか「ごごるこす」と読むのか、
混乱が生じてこのままではマズイという事態になっていた。
そこでフリガナの如く「母音」に相当する記号を

併記するようになった。これがニクダー。
建前上は、この記号=ニクダーのおかげで伝統的な発音が

守られたという事になっているが
調べてみると100%守られた訳ではないというのが正直な所だ。
結構な割合で発音がおかしくなってしまっている。

(何しろ1000年余り前の話なのでレコードもCDも何も無い。
具体的に何%が失われたのかは謎。
もしかしたらほんの数%かもしれないし
逆に半分ぐらいはやられてしまったかもしれない)
また、逆に、発音が何割かおかしくなるぐらいの大問題に
直面したからこそわざわざニクダーを開発した。
尚、この記事内で紹介したコカコーラHPを見れば分かる通り
ニクダーは絶対に書かなくてはならないというものではない。
ニクダー無しの表記というものも実際に使われている。

たとえば、現代使われているヘブル文字と

カタカナ・ひらがなを比較してみても意味がない。
ヘブル文字の変遷を調べる必要があるということだ。
10支族がイスラエルの地を離れてから、

どのような文字を使ってきたか。
ヘブル文字やアラム文字の形は、次第に変わっていった。
そのことを考慮して、比較する対象を決めることが重要だろう。


日ユ同祖論ではなぜか「現代日本語」と「現代ヘブライ語」を

比較している事がよくある。
私はtwitlongerで一部書いてはいるが、
古代ヘブライ語、古代ヘブライ文字を前提にして考えると
貴重な貴重な日本語とヘブライ語の共通点(とやら)が
何割か消し飛んでしまう。

だから、あれほど言っただろう?
日本語はヘブライ語ではありません!
日本人はユダヤ人ではありません!

では、おまちかね。「コカコーラを探せクイズ」の正解だ
正解箇所を緑のアンダーバーで強調しておいた。

実は4か所も書いてあったのだ。


では最後にお約束のひと言。
「黒幕はキリスト教徒!」
(完)